デトロイト・メタル・シティ

ひたすらギャグの世界。
メタルの持つ一般的なイメージのみを誇張して、突き詰めた感じ。
ヨハネクラウザーⅡ世が、普段はポップでお洒落な音楽を好む青年「根岸」という設定。
だが才能があるのはクラウザーになった時のメタルで、根岸の方はさっぱり駄目という哀しさ。
デスメタルという設定になっているのに、実写版を見ると普通のハードロックだった(笑)。
まあ、映像でデス声で歌う訳にはいかないから当然か。
ギャグ漫画だからいいのかもしれないが、世間から見たヘヴィメタルって、こんなもんなんだろうな~と少し悲しくなる。

こちら葛飾区亀有公園前派出所

「こち亀」はほのぼのする漫画だ。
あれだけ滅茶苦茶やっている両津が、皆から愛されているのがよく分かる。
キャラクターもブットンデいる。
中川や麗子、中川部長との掛け合いは癒される。
初期の頃の戸塚・寺井とのコンビネーションも面白かった。
普段は優しく弱々しいが、バイクに乗った途端に顔つきや言動が全く変わってしまい、物凄いバイクの運転技術を見せる本田もいい味を出している。
四年に一度、オリンピックイヤーのみに登場する日暮は、その設定だけで既に異質だ。
結構、日暮のファンも多いらしい。
両津のハチャメチャな行動を中心に描かれるドタバタ劇に、何故だかホッとする。

はじめの一歩

1989年から連載が続いていることにまず驚き。
主人公はあくまで幕之内一歩なのだが、他のキャラクターが大きな試合等になるとメインになる事で、なかなか飽きない。
私は特に青木と木村について、想い入れが強い。
木村が間柴に挑戦した試合。
下馬評では圧倒的に間柴有利。
その試合前に宮田の所に通いつめ、スパーリングを積む木村。
そんな木村を陰ながら心の底から応援している青木の友情。
どうにもできない想いでヤキモキするだけの一歩。冷たく見放している様で実は結構心配している鷹村。
そうした下地がしっかり整い、試合に向けての期待度がどんどん高まっていく。
そして、敗れはしたが間柴をあと一歩のところまで追いつめ、戦慄させた木村の雄姿は恰好良かった。
脇役が主役になる、という展開は結構好きなので、気に入っている。

タイガーマスク

孤児院で育てられ、喧嘩したところを見られて悪役レスラーの養成機関「虎の穴」にスカウトされた主人公の伊達直人。
地獄の様なトレーニングを経て、虎の穴を卒業後、悪役レスラー「タイガーマスク」としてプロレスデビュー。
彼は自分を育ててくれた孤児院が経営の危機に立っている事を知り、ファイトマネーの一部を寄付する様になる。
この事がきっかけで、虎の穴から裏切り者としてマークされてしまい、次々と刺客を送り込んでくる、という流れだ。
実在するレスラーとも結構闘っており、古いプロレスファンにとっても楽しめる。
悪役からベビーフェイスに転向する、というのはその後の実在タイガーマスク佐山聡とは全く違うので、後追いで本作品を読んだ時に違和感を感じた。
5カウント内は認められる反則技を、使うべきかどうかで悩んだり、と今となってはちょっと笑える部分もあるが、正義と悪で葛藤するタイガーの心理を表現している。
最後は車に挽かれそうになった子供を助け、彼自身は挽かれて死んでしまう。咄嗟にマスクを川に投げ込んで、タイガーマスク自体は死なせなかった、というオチになっている。

空手バカ一代

殆どは創作、という事だが大山倍達の伝記的な作品。
前半は終戦後の話から、重苦しい展開が続く。
世界中を大山倍達が旅し、様々な格闘家達と闘っていく辺りが一番面白い。
ひたすら強さを求めて奔走する大山倍達と、その敵や仲間たち。
正に「空手バカ」だが、偉大なるバカである事に違いない。
極真空手を一躍ブームにしたこの作品。
これを読んでいた頃、極真が世界で最強の格闘技なのかと思っていた。

キン肉マン

1980年代、これを読んでいない男子小学生はおそらく居なかっただろう。
その位圧倒的な存在の漫画だった。
初期の頃はいわゆるギャグ漫画で、それはそれでほのぼのして楽しかったのだが、超人オリンピックを境に急激に格闘路線にいき、どんどんシリアスになっていった。
プロレス好きにはたまらないストーリー展開だったが、科学的な面も強かったと思う。
悪魔超人がキン肉マン達の友情に魅せられて正義超人となったり、植物人間になってしまった筈のラーメンマンがモンゴルマンとして復活したりと、ドラマがあった。
個人的にはマンモスマンとロビンマスクの死闘が特に記憶に残る。
読者が考えた超人を採用する等のアイディアも斬新的だった。

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