タイガーマスク

孤児院で育てられ、喧嘩したところを見られて悪役レスラーの養成機関「虎の穴」にスカウトされた主人公の伊達直人。
地獄の様なトレーニングを経て、虎の穴を卒業後、悪役レスラー「タイガーマスク」としてプロレスデビュー。
彼は自分を育ててくれた孤児院が経営の危機に立っている事を知り、ファイトマネーの一部を寄付する様になる。
この事がきっかけで、虎の穴から裏切り者としてマークされてしまい、次々と刺客を送り込んでくる、という流れだ。
実在するレスラーとも結構闘っており、古いプロレスファンにとっても楽しめる。
悪役からベビーフェイスに転向する、というのはその後の実在タイガーマスク佐山聡とは全く違うので、後追いで本作品を読んだ時に違和感を感じた。
5カウント内は認められる反則技を、使うべきかどうかで悩んだり、と今となってはちょっと笑える部分もあるが、正義と悪で葛藤するタイガーの心理を表現している。
最後は車に挽かれそうになった子供を助け、彼自身は挽かれて死んでしまう。咄嗟にマスクを川に投げ込んで、タイガーマスク自体は死なせなかった、というオチになっている。